卯月皐月歌会

4月25日と5月12日の月曜日に歌会をしました。
同時アップで申し訳なすです。
4月から新しいメンバーが入り、活性化しております。
評のスタイルとかも少し変わってきたかな。
でも来なくなった人が多くて正直さみしいっす。
皆さんきてくださいね〜。
次回は短歌研究新人賞対策の連作批評会をします。
うちから受賞者が出てくれたらこの上ないよろこびなのですが。



とうめいな虚空を揺らしたる君のそのはばたきの強さごと抱く 江戸雪

眠られず深夜に着けたテレビから流れ出でたジャズ・ピアノ・セッション かめ里

新しき月の始めのほととぎすかぐやの姫も太陽を飲み 後藤和彦

URLにhikari/を挿し込んで薄野の青い記憶を拾う すなずり

席はある さて今日の議題は何だったかなきみどり色の存在価値です そらみみ

「いちばんに知らせに来たのよ」と昨夜からくれないを孕みし姉は 吉田



一日に三回は注す点眼水(めぐすり)に知られてしまった行動パターン アリサ

着物裾ひるがえしつつ駆け抜けて八千代先生何処へ行くのか 
文鳥と長く居るのに二日目でインコの表情(かお)もいとおしくなり かめ里

旅の夜ねこはばけつをうちふりてほしくずばかり風にあつめる 後藤和彦

テーブルの皿に黄色の皮残し硝子の夜に月がでていく 小鳥

風に添ふ葉音のしづか親と子は野手の欠けたる野球に興ず とりきも

如月歌会


 歌提出者7名、参加者6名。
 内、文教生が2名、元文教生を入れても3名という異様な事態です。大学生も全体の半分しかいません。大学院生を入れてやっと4名です。
 文教バスが早い時間に終わったので、どうせバスはないんだから、とゆったり歌会しました。
 その方がいいですね。時間にゆとりのない歌会はあんまし楽しくないです。
 メンバーの方2名がお菓子を持ってきてくださりました。ありがとうございました。

 ちなみに今回、吉岡が提出した歌は推敲の上、雑誌『短歌研究』に載せます。4月号か5月号だと思います。お楽しみに(?)




愛犬を埋めた赤土の上に置くドッグフードに蟻が群がる 下澤静香

川のそば蛍の光うかべつつ高層ビルは「帰れ」とつぶやく 近藤大介

きょうあたり悟りそうだね陶器屋の窓辺で川をみている小猫 かめ里

「みず色のこのアメちょっとすっぱいね」冷たい風が追い越してゆく なみきまなみ

君が触れたキャベツの葉裏そこを這う青虫はまだ蝶にはなれない 河島珠実

しろくまの口よりかるく流れ行く葉の上にのるミツバチの君 後藤和彦

「遊園地より水族館がいい」寂しさ連れて電車で眠る なみきまなみ


諸説明


短歌とは……
 57577の31文字で構成される定型詩。季語はいりません。

短歌会とは……
 参加者の皆さんの自作短歌を匿名の状態で一首ずつ順番に鑑賞、批評していきます。

アクセス
 近鉄向島駅下車、駅前にある京都文教大学スクールバスに乗車。

問い合わせ先
 160a06@st.kbu.ac.jp

睦月歌会

1月21日(月)。
参加者6名。
時間はいつもと同じですが、場所は光暁館3Fの教室に変更しました。ラウンジだと寒いので。
テスト前だったので人があまりきませんでした。


みけねこのいぬとよばれるくろのいぬ夕日おかしくよちよち進む 後藤和彦

五円玉放って願掛け「ちゃりん」無数の願いは暗箱が食む 河嶋珠実

交叉する回廊に入る中京区室町通夷川上ル 並木夏也

ぺディキュアも凍える夜のバスタブで綻んでいく十の朱花 かめ里

明け方に雨の予感が匂いきて桟橋の上に非在のおとうと 吉岡

目の前に座った君が刻んでいる音符をひとつひとつ潰すと そらみみ
 


 開催日、12月10日(月)。
 参加者9名。
 短歌結社「未来」の並木夏也氏をお迎えしました。
 本年度最後の歌会です。
 場所はやはり光暁館4Fラウンジ。
 気温もかなり下がっていたので、ラウンジでは寒かった。
 次回の如月歌会は、おそらく別の場所でやることでしょう。
 候補はどこかの教室か、あるいはガスト?
 まあともあれ参加してくださった皆さんどうもありがとうございました。
 よいお年をお迎えください。


かめ里
小春日にぎおん書房は消えてゆき、ぽっかり空いた花の街角

恋文に似せて書かれた脅迫状 花野遠くへまるめてポイっ


そらみみ
明日(あす)にないもののことなど考える真夜中のオムライスほおばり

始発には景色のなかに埋もれたい火星人たちうようよいます


並木夏也
薄闇のなかに稜線とらへつつ暗緑に沈む淀川越ゆる


眠れない子羊
箱に乗って
ユラユラユラ
ガタゴト
みんな何処に
行くんだろう

お洒落と
お喋り音楽に
スパゲティ
月と太陽で
私は出来ている


まこも
言付けぬ□□□□□□□言
告げぬ□□□□□□□言継
げず□□□□□□□言尽き
て□□□□□□□口つけた
□□□発話
H
    A

           L



覆われる大きなてのひら瞳開け 目前に広がる只の闇

朝目覚めぬくもり探す手探りで 気付くのはもう少しあと


吉岡
薔薇園に憧れていた 靴底の破れたひとと戯れながら

借りやうと思つた本を抜ひてゆく女の背から森の匂ひが




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